C型肝炎

更新日:2016年1月 5日

C型肝炎はC型肝炎ウィルス(HCV)により発症する肝炎で、徐々にではありますが慢性肝炎から肝硬変へと進行することがあります。また肝癌の発生母地にもなります。

根本的な治療はウィルスの体内からの排除です。いままでインターフェロン治療が主な治療法で、これによりHCVから解放された方がたくさん居られますが、インターフェロン治療には副作用もあり患者さんにかなりの忍耐を要求するものでした。有効率は必ずしも高くはありませんでした。

ところが最近この分野の発展は目覚しく、インターフェロンなしでの治療が主流となりました。
 
H26/9 serotype ?型のウィルスにDaclatasvir ,asunaprevir の2剤併用 24週間内服 が認可され耐性ウィルスがないときにはウィルス消失率(SVR)90%程度の成績が得られました。
 
当院でも実施しましたが、途中別に癌が見つかった方を除くとほとんど副作用なく全員ウィルスは排除できています。
 
H27/6  にはserotype2型のウィルスに対してsofosvuvir,ramivudine の12週間内服治療が認可されています。
 
ウィルス消失率(SVR)は高く約98%の成績が得られています。
 
H27/9 にはserotype1型のウィルスに対してsofosvuvir,ledipasvir の12週間内服治療が認可され、限られた症例とはいえ100%のSVR です。 当院でも投与していますが経過は良好です。
 
さらにH27/11にはserotype1型のウィルスに対してOmbitasvir 、Paritaprevir、」Ritonavir の12週間内服治療が認可されました。 この後も新薬の開発が続いており、C型慢性肝炎の撲滅も遠くはなさそうな状況となっています。
 
当院では最新の治療に対応できるようにしていますので、C型肝炎のことなら一度ご相談ください。
 
また内服薬はいずれも高額なので国の公費助成があります。このための申請書類も作成します。
 
C型肝炎について詳しいことを記載するときりがなく、また日進月歩なので、信頼できるサイトを挙げておきますのでそちらも参照ください。